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July 18, 2025
記事出典: HR Insight 7月号、イ・ヒョンア編集長
Molocoは、多様な規模のビジネスと産業が収益を創出・成長できるよう開発された機械学習ベースのAI広告ソリューションを提供するアドテック企業です。シリコンバレーの本社を拠点に、現在は日本、韓国、シンガポール、イギリスなど世界14の地域にオフィスを展開しており、事業領域は大きくモバイルアプリのパフォーマンスマーケター向けAIベースの広告自動化プラットフォーム『Moloco Ads』 、コマースプラットフォーム向けの広告収益化ソリューション『Moloco Commerce Media (MCM)』、ストリーミングメディアプラットフォームの広告収益化を支援するAIベースのフルファネル広告ソリューション『Moloco Streaming Monetization (MSM)』の3つに分類されます。
Molocoのミッションは、企業が保有する独自のファーストパーティデータにMolocoのグローバルなマシンラーニング技術を組み合わせることで、持続的な成長を支援することです。このように、お客様が真に求める価値(Real Value)を提供するサービスとして確立するため、Molocoのビジネス組織はプロダクトを基盤とした形態で構成されており、HR組織もビジネス組織に密着したHRBP(HR Business Partner)の形態を採用しています。
MolocoのHead of APAC People PartnerのNarae (Amy) Kimは、「HR組織が単なるマネジメント組織ではなく、真のHRBPとして生まれ変わるためには、ビジネス組織の一員として働き、自社のビジネスについて誰よりも深く理解していなければならない」と述べ 「Moloco HRは、現場との積極的なコミュニケーションを通じて、彼らのニーズと課題を読み取り、問題を解決するナビゲーターの役割を果たすことを目指している」と述べました。
現在、MolocoのHR組織はグローバル全体で50名規模で構成されています。その中には、人材採用を担当する採用チーム、HRプロセスを支援するオペレーションチーム、職場環境を管理するワークプレイスチームという機能組織が存在し、これらの機能組織とビジネス組織を結びつけるHRBP組織が存在します。昨年までMolocoのHRBPは地域ごとに業務を担当していましたが、今年からは事業領域を基にした形態に業務領域を転換しました。これにより、各事業の製品についてより積極的に理解し、現場のリーダーたちと常時コミュニケーションを取り、現場で発生するHR関連のニーズを機能組織に伝達することで、より迅速にHR戦略を策定できるようにしました。
実際、MolocoのHRBPはビジネスの意思決定プロセスに積極的に参加しています。プロジェクト、セールス、エンジニアなど現場の組織が参加する製品関連のワークショップが開催されると、HRも一緒に参加して意見を提案したり、新規採用や人材の異動など人材配置に関する部分やそのポジションで果たすべき役割に関するアドバイスを行います。さらに、ワークショップで浮上したHR関連の問題をHR機能組織に伝えるモデレーターの役割を果たし、現場とHRの意見の相違を埋めて、最良の結果を導き出すよう支援しています。
例えば、組織の変化を迅速に反映する必要がある採用分野の場合、各事業領域を担当するHRBPがまず組織が今後どのように変化するかを把握し、今後発生する新たなポジションを予測して、採用チームと協力して事前に採用候補者を探索することができます。さらに、HRBPが新しいポジションに適した人材を探して事前にコーヒーチャットなどカジュアルミーティングを実施することで、採用チームが投入する必要のあるリソースと採用に要するリードタイムを削減する役割も果たします。HRBPが組織構成に関して提案することもあります。現在は地域ごとに分散して勤務する組織ですが、ビジネスの方向性と業務効率性を考慮し、彼らがシリコンバレーの本社に集まって勤務する方が適切と判断される場合、HRBPは移動が必要な従業員の経験を考慮して移動計画を策定し、移動後もリテンションを確保するため、密接なコミュニケーションを交わします。
Narae (Amy) Kimは、「ビジネスリーダーたちとの積極的なコミュニケーションを通じて彼らの課題解決に貢献し、そのリーダーたちが逆にHRBPを訪ねて人材に関する意見や助言を求めてきた際に最もやりがいを感じる」と述べ、「今後も現場と一体となったHRBPとなるため、最善の努力を尽くす」と明言しました。
Molocoは、従業員の学びと成長に真摯な企業です。お客様に真の価値を提供するためには、最終的に従業員自身が仕事において真の価値を見出し、組織と共に成長できる必要があるからです。これは、Molocoのコアバリューである「限界のない成長マインド(Uncapped Growth Mindset)」にも反映されています。実際、Molocoでは従業員の学びと成長を支援するため、多様な教育プログラムを運営しています。
最も代表的なプログラムは「リーダーシップサークル(Leadership Circle)」です。企業が成長するためには優れたリーダーシップが必要であり、優れたリーダーシップを身につけるためには、リーダー自身も継続的に学び続ける必要があります。このため、Molocoではリーダーたちが組織の方向性と一致したリーダーシップを身につけることができるよう、四半期に1回リーダーシップサークルを実施し、対立状況での意思決定、問題解決、リーダーシップに関する教育プログラムを提供しています。リーダーシップサークルはオンラインとオフラインを併用して実施され、教育終了後はリーダーたちが小グループで集まり、現在直面している組織の課題と解決策を共有したり、シナリオベースの教育プログラムに参加して互いの問題解決法やスキルセットを共有したりしています。5月には、Moloco全社員がハワイに集まり、グローバルワークショップ「M'Aloha」を開催しました。リーダーシップサークルのメンバーはイベントの前日にハワイに集まり、会社の戦略とミッションを共有し、互いに交流する機会を設けました。
これと併せて、Molocoでは全従業員を対象としたオンラインコーチングプログラム「グローススペース(Growth Space)」も実施しています。Molocoの従業員であれば、誰でもグロース・スペースを通じて、自分が希望する分野とそのコーチを選択し、年間5回、マンツーマンのコーチングを受けることができます。グローススペースは英語、韓国語、日本語、中国語など、多様な言語に対応しており、業務に必要なコアスキル、ストーリーテリング能力、コミュニケーション能力、戦略的マインドセットなど、多様な分野のコーチングを提供しています。
さらに、『Moloco ビジネス アカデミー(MBA)』と『Moloco マネージャー キャンプ(MMC)』も実施しています。Molocoの新規入社者を対象に実施されるMoloco ビジネス アカデミーは地域ごとに運営されており、APACの場合、韓国、日本、中国、東南アジアなどから採用された新規入社者が2泊3日で地域のオフィスに集まり、Molocoのビジネス領域について学び、議論を交わします。Moloco マネージャーキャンプは、ファシリテーターが講師を務め、Molocoのリーダーを対象にリーダーとして必要なファシリテーションや議論のノウハウを共有するリーダーシップ向上プログラムです。
Narae (Amy) Kimは「Molocoでは社内教育プログラムだけでなく、ラーニング&デベロップメント(L&D)予算を別途設定し、従業員一人ひとりが学びたい分野を学習できるようにしています。グローバルワークショップの参加を通して新しい技術を習得して議論する文化や、従業員の学びと成長のためのあらゆる活動を全面的に支援しています」と説明しました。